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のどが痛い

のどが痛いと感じたとき、多くの方は「風邪かな?」と思われるでしょう。しかし、のどの痛みには単なる風邪だけではなく、早期治療が必要な疾患が隠れていることもあります。本記事では、耳鼻咽喉科の専門的な視点から、のどの痛みを引き起こす原因、検査、治療について詳しく解説します。

のどの痛みに対する問診

のどの痛み、いつから?どの程度?

のどの痛みの患者さんを診察する際に重要なことはいつからのどの痛みがあるのか、どの程度の痛みがあるのかです。
数日前から急に始まったのどの急性の痛みは、多くの場合、ウイルスや細菌の感染による炎症が原因です。
一方、数週間から数ヶ月続く喉がつまったような感じイガイガする違和感は、慢性咽頭炎や逆流性食道炎、あるいは咽頭癌などの腫瘍が原因である可能性も考えなければいけません。
また、痛みが強く、水分が取れない、あるいは唾液すら飲み込めずに垂らしてしまうほどの激烈なのどの痛みの場合は、咽頭の炎症や浮腫が強い場合が多いため、早めに受診をして、詳しく調べ、治療を行いましょう。

のどの痛みに対する検査

喉頭ファイバースコピー(内視鏡検査)

耳鼻咽喉科の最も大きな特徴は、喉の奥を直接観察できる喉頭ファイバースコピーです。これは数ミリの細くしなやかなカメラを鼻から挿入し、肉眼では見えない咽頭(のどの壁)や喉頭(声帯付近)を詳細に確認する検査です。 鼻からのカメラは痛そうと不安に思う方も多いですが、当院では局所麻酔のスプレーを使用し、できるだけ愛護的な操作で30秒から1分以内に検査を終了します。これにより、炎症の程度や腫瘍の有無を詳細に観察することができます。

迅速診断キット(溶連菌、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス)

細菌感染が疑われる場合、特に「溶連菌感染症」の疑いがあるときは、綿棒で喉の粘膜を拭う迅速検査を行います。約5〜10分で結果が出るため、その場で適切な抗生剤の処方が可能です。また、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症が疑われる際も、同様の迅速抗原検査を行います。周囲への感染拡大防止と早期治療に努めます

のどの痛みをきたす疾患

急性咽頭炎

急性扁桃炎

ウイルスや細菌感染が原因で、発熱や強い痛みを伴うことがあります。
白苔(白い付着物)が扁桃に見られることもあります。

伝染性単核球症

咽喉頭逆流症(LPRD)

胃酸がのどまで逆流し、慢性的なのどの違和感や痛みを引き起こすことがあります。
発熱を伴わない点が特徴です。

咽頭癌

喉頭癌

扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

急性喉蓋炎

喉の痛みの中で最も警戒すべき疾患の一つが急性喉蓋炎です。声帯のすぐ上にある蓋が喉頭蓋です。喉頭蓋が細菌感染でパンパンに腫れ上がる病気です。のみ込む時の激痛や、声がこもる(含み声)症状が出るのが特徴です。場合によっては、進行が非常に早く、短時間で気道狭窄におちいる恐れもあります。喉頭ファイバースコピーによる詳細な観察が不可欠です。

のどの痛みを改善する治療

内服治療(のみ薬)

ウイルス性の風邪には抗生剤は効きませんが、細菌感染が強く疑われる場合には、適切な抗生剤を選択します。また、痛みが強いと飲水や食事がとれなくなるため、解熱鎮痛剤を併用します。漢方薬を処方し、体質改善を目指す治療も行います。

ネブライザー療法

耳鼻咽喉科特有の治療にネブライザー吸入があります。これは消炎剤や抗生剤を細かい霧状にして、直接喉の奥へ届ける吸入治療です。のみ薬よりも直接的に患部へ薬剤が作用するため、腫れを鎮め、痛みを緩和する効果が期待できます。数分間、吸入薬を吸う簡単な治療です。

よくあるご質問(Q&Aコーナー)

Q. のどの痛みを和らげるために自宅でできることは?

A. 以下の対策が有効です。

十分な水分摂取
室内の加湿
刺激物(アルコール・喫煙)を控える
声を出しすぎない
市販薬を使用する場合は用法を守る

ただし、症状が強い場合や長引く場合は自己判断せず受診をおすすめします。

Q. のどが痛いとき、抗生物質は必要ですか?

A. 必ずしも必要ではありません。
抗生物質が有効なのは細菌感染の場合のみです。ウイルス感染では効果がないばかりか、不要な使用は副作用や耐性菌の原因になる可能性があります。当院では、必要性を慎重に判断したうえで処方しています。

Q. のどの痛みと一緒に耳が痛くなることはありますか?

A. はい、あります。
のどと耳は神経がつながっているため、関連痛として耳の痛みを感じることがあります。
実際には耳に異常がなく、痛みの原因がのどにあるケースも多いため、耳鼻咽喉科での総合的な診察が重要です。

Q. 発熱がなくても、のどが強く痛むことはありますか?

A. 発熱がなくても、急性咽頭炎などで強いのどの痛みが出ることはあります。
特に、乾燥、声の使いすぎ、喫煙、胃酸逆流などが原因の場合、熱を伴わないことも少なくありません。

院長からの一言

喉の痛みは体からのSOSです

たかが喉の痛みと我慢してしまう方は少なくありません。しかし、のどは呼吸をする、食事を摂る、声を出すという、人間が生きていく上で最も基本的な機能を担う場所です。 少しでも不安を感じたら、一人で悩まずにどうぞお気軽に当院にご来院ください。早期発見と適切な処置が、一日も早い回復への鍵となります。

 

きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。WEB予約やWEB問診に対応した、通いやすさと利便性を兼ね備えたクリニックです。どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修

北村貴裕
きたむら耳鼻咽喉科クリニック院長

略歴

2005年大阪大学医学部医学科卒業
近畿大学耳鼻咽喉科医学部講師、大阪労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長、南堺病院耳鼻咽喉科非常勤医を歴任。
2027年5月きたむら耳鼻咽喉科クリニック開院予定

資格

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医・専門研修指導医
  • 日本耳科学会認定医
  • 厚生労働省認定補聴器適合判定医
  • 難病指定医

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