急性喉頭蓋炎
急性喉頭蓋炎とは
喉頭蓋炎について知っておくべきこと
喉頭蓋の役割
喉頭蓋は、飲み込むときに気管へ食べ物が入らないようフタをする重要な器官です。急性喉頭蓋炎ではこの喉頭蓋が腫れ、空気の通り道(気道)が狭くなる危険な状態になります。
特に小児では喉頭の構造が狭いため、成人よりも急速に呼吸困難へ進行する可能性があります。そのため、急性喉頭蓋炎は耳鼻咽喉科領域でも特に“緊急性の高い疾患”です。
急性喉頭蓋炎の原因
主な原因は細菌感染です。特に インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae) や 溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌) が代表的です。
急性喉頭蓋炎の症状
急性喉頭蓋炎は、以下のような症状が突然現れます。
強い咽頭痛(のどの奥が激しく痛む)
発熱
声が変わる(こもった声)
唾が飲み込みにくく、よだれが垂れる
上を向くより前屈姿勢の方が楽
ヒューヒューする呼吸(喘鳴)
肩で息をするような呼吸困難
これらが見られた場合、自己判断で様子を見ることは危険です。すぐに救急受診してください。
急性喉頭蓋炎の診断方法
耳鼻咽喉科での検査
喉頭ファイバースコーピー(内視鏡検査)
急性喉頭蓋炎の診断には、耳鼻咽喉科で行う 内視鏡検査 が非常に有効です。先端にカメラのついた細いスコープを鼻から挿入し、喉頭蓋の腫れや炎症の程度を直接確認します。
喉頭蓋が赤く腫れ、盛り上がっているように見えることが特徴的です。気道狭窄の程度を評価します。
血液検査・画像検査
炎症の強さを調べるために血液検査を行うことがあります。また、頸部CTが有用な場合もあります。まず安全な呼吸管理を優先します。
急性喉頭蓋炎の治療
治療の基本
呼吸管理が最優先
入院治療の必要性
急性喉頭蓋炎は重症化すると気道閉塞に至るため、ほとんどの場合入院が必要です。特に呼吸状態が不安定な場合は、集中治療室での管理が行われることもあります。
薬物治療
主に以下の治療を組み合わせて行います。
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抗菌薬:原因菌に応じて適切な抗生剤を投与
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ステロイド:喉頭蓋の腫れを速やかに改善
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点滴:脱水の改善、全身状態の安定化
これらにより、炎症と腫れが短時間で改善していきます。
緊急時の気道確保
重症例では気道が閉じる危険があるため、場合によっては
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気管挿管
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気管切開
などの処置が必要になることがあります。これは命を守るための重要な治療です。
急性喉頭蓋炎の予防
予防のためにできること
日常生活でできる予防策
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のどの乾燥を避ける
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水分をしっかり取る
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禁煙を心がける
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過度な飲酒を控える
これらは喉頭粘膜の防御機能を保ち、細菌感染のリスクを下げます。
ワクチンの効果
かつて小児の急性喉頭蓋炎の原因として多かった インフルエンザ菌b型(Hib) に対するワクチン接種が普及したことで、発症は大幅に減少しています。小児期のワクチン接種は大変重要です。
まとめ
早期受診が重要
放置せずに、すぐに専門医へ
急性喉頭蓋炎は、のどの痛みからはじまりますが、短時間で“呼吸の危険”へ進行することがある疾患です。早期に適切な治療を行えば、多くの場合は数日で改善します。
「いつもの風邪と違う強い痛み」「飲み込めない」「息が苦しい」これらの症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
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