聴力検査
標準純音聴力検査
一般的に聴力検査というと、この標準純音聴力検査を指します。
患者様が防音室に入って、ヘッドホンをしてます。低音から高音までの音を聞き、音が聞こえるとボタンを押します。
この結果を線でつないだものがpure tone audiogram(オージオグラム)になります。よく、オージオと言われているものです。
人の声の音域は、男性ですと500-1000Hz、女性や子供の高い声は1000-2000Hzになります。この500Hz、1000Hz、2000Hzは日常会話で重要となる音域になります。
難聴の程度
日本聴覚医学会によると、25dB以内は正常、25dB-40dBは軽度難聴、40dB-70dBは中等度難聴、70dB-90dBは高度難聴、90dB以上は重度難聴とされています。
ティンパノメトリー
検査の特徴
ティンパノメトリーは、機械が自動で測定する鼓膜の動きやすさを測定する検査です。
痛みは全くありません: 耳に密閉感を感じる程度で、痛みは伴いません。
短時間で終了: 片耳数秒、両耳合わせても1分程度で終わる簡単な検査です。
小さなお子さんでも検査可能: じっとしていられれば、数ヶ月の乳幼児から受けることができます。
検査方法
耳の穴を専用のプローブ(耳栓のようなもの)で密閉し、軽く圧力をかけます。その際、鼓膜がどれくらい音を跳ね返したかを測定し、中耳の圧力をグラフ化します。
検査結果
A型(山が中央にある)
正常な状態です。鼓膜の動きがスムーズで、中耳の圧力も外気圧とバランスが取れています。
B型(山がなく、平坦)
中耳に滲出液が溜まっている、あるいは鼓膜に穴が開いている可能性が高い状態です。滲出性中耳炎によく見られる波形です。
C型(山が左側にずれている)
中耳が陰圧(気圧が低い状態)になっています。鼻すすりや、耳管の通りが悪いときに見られ、中耳炎のなりかけや治りかけのサインです。
検査からわかる疾患
ティンパノメトリー検査を行うことで、下記の病気や状態を特定します。
滲出性中耳炎:B型もしくはC型
鼓膜穿孔(慢性穿孔性中耳炎、外傷性鼓膜穿孔):圧がかからず、波形がでない
中耳機能検査
鼓膜穿孔閉鎖検査(パッチテスト)、気導聴力検査
慢性穿孔性中耳炎や外傷性鼓膜穿孔では鼓膜に穴が開いており、振動が効率よく伝わらず、聞こえの低下を引き起こします。
当院では、鼓膜穿孔をを綿花などで仮の鼓膜を作り、鼓膜を閉鎖することでどの程度聞こえが改善するかを検査します。つまり、もし手術で鼓膜穿孔を閉じたら、どれくらい聞こえが良くなるかをシミュレーションします。
これが中耳機能検査(鼓膜穿孔閉鎖試験(パッチテスト)、気導聴力検査)です。この結果に応じて最適な治療方針を決定します。
なぜこの検査が必要か?
難聴の原因が鼓膜穿孔だけであれば、仮の鼓膜を作ることで劇的に聞こえが改善します。しかし、もし仮の鼓膜を作っても聞こえの改善が不十分である場合、中耳の耳小骨の動きがかたまっている可能性が考えられます。その場合には、手術で聴力改善を目指す場合には、耳小骨再建が必要となります。
きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。
