慢性穿孔性中耳炎
慢性穿孔性中耳炎とは
急性増悪を繰り返す
慢性穿孔性中耳炎は、幼少期に急性中耳炎を繰り返して、鼓膜に開いた穿孔が閉じないまま残ってしまうことで起こります。中耳に炎症が起きると、耳の中が湿ったり、耳漏が出て、QOLが低下します。
慢性穿孔性中耳炎の主な症状
断続的に耳漏が続く
慢性穿孔性中耳炎では、断続的に耳だれが続くことがあります。耳だれが出る場合は、感染を起こしている可能性が高いです。
難聴(聞こえない、聞こえにくい)
聞こえにくさ(伝音難聴)は、慢性穿孔性中耳炎で多くみられます。会話が聞き取りにくいなど、日常生活に影響することがあります。
慢性穿孔性中耳炎を放っておくとどうなる?
二次性真珠腫のリスク
鼓膜や外耳道の皮膚成分が中耳に入り込み、二次性真珠腫となることがあります。真珠腫は周囲の骨や顔面神経、内耳などの破壊をきたすことがあるため、定期的な経過観察や手術をお勧めすることがあります。
繰り返す感染
鼓膜に穿孔があいていると水や細菌が中耳に入りやすくなり、感染を繰り返す原因になります。徐々に聴力が悪化する原因となります。
慢性穿孔性中耳炎の診断、検査
診断
耳鏡・顕微鏡・内視鏡による詳細な観察
左鼓膜:鼓膜穿孔、中耳の軽度の粘膜浮腫
鼓膜にどのような穿孔があいているのか、穿孔を通して中耳の粘膜の状態を詳しく観察します。顕微鏡で拡大視するもしくは内視鏡で近接することで、鼓膜や中耳の状態がより正確に評価できます。
標準純音聴力検査
鼓膜に穿孔があることで音の伝わりが悪くなり、伝音性難聴、混合性難聴というタイプの難聴になります。聴力検査で聞こえの状態を検査し、治療の必要性を判断します。
中耳・側頭骨CT
外耳・中耳(鼓膜を含む)・内耳、乳突腔などの状態を評価することができます。
中耳・側頭骨CT検査では、鼓膜の肥厚、穿孔、中耳粘膜の状態、耳小骨の欠損、耳小骨周囲の病変、乳突腔の発育の程度、病変などを詳細に評価できるため、慢性穿孔性中耳炎の治療方針を決定する上で極めて重要です。
当院よりメディカルスクエア初芝駅前のばば脳神経外科・救急・健診クリニックに依頼します。まずはきたむら耳鼻咽喉科クリニックを受診してください。
細菌検査
耳漏が続く場合には、細菌検査を行い、起因菌を同定します。
慢性穿孔性中耳炎の治療方法
薬で治す治療
抗生剤(内服、点耳薬)
感染がある場合は、抗生剤内服・点耳薬で中耳の炎症を抑えます。細菌検査を行い、感受性のある抗生剤を投与することで、すみやかに感染を制御することができます。
手術治療
鼓膜穿孔閉鎖術
小さな鼓膜の穿孔であれば、リティンパ(トラフェルミン)を用いた鼓膜穿孔閉鎖術を行います。鼓膜がふさがることで、耳漏の停止や聴力の回復が期待できます。
鼓室形成術(当院では施行しておりません)
鼓膜の穿孔が大きい、中耳の粘膜浮腫がある、耳小骨の可動性が良好でない場合は鼓室形成術を行います。鼓膜の穿孔を閉じるだけでなく、中耳の病的粘膜の除去、時に耳小骨再建により、聴力改善を目指します。
聞こえが改善しない場合
補聴器の併用
手術での改善が難しい場合やご高齢で手術が困難な方は補聴器の併用が役立ちます。聞こえの質が向上し、生活がより快適になります。
日常生活での注意点と予防
耳に水が入るとどうなる?
入浴・プール時の注意
水が入ると鼓膜の穿孔を通して、中耳炎が悪化することがあります。入浴の際は、シャワーを耳に当てないなどの工夫が必要です。プールは中耳炎が落ち着くまで控えることが理想です。
風邪・鼻炎の治療をしっかりと
慢性穿孔性中耳炎の急性増悪の予防・早期治療
風邪や鼻炎になると、鼻からの細菌が耳に入り、炎症を起こし、中耳炎が急性増悪します。鼻の治療も急性増悪の予防、早期治療防に重要です。
定期的に耳鼻咽喉科でチェック
感染の早期発見
耳が少し湿っているなと感じられたら、感染を起こしているかもしれません。
耳鏡・顕微鏡・内視鏡で詳細に耳の中の確認し、感染の有無を確認します。感染があれば治療が必要ですので、気になられた方はお気軽に、当院を受診してください。
きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。
