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咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症|のどの違和感が続く方へ|症状・原因・治療を耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医が解説

咽喉頭異常感症とは?

咽喉頭異常感症の基本

咽喉頭異常感症とは

咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは、のどに違和感があるにもかかわらず、検査で明らかな異常が見つからない状態を指します。「のどに何か詰まっている感じ」「ヒリヒリする」「締め付けられるような感覚」「息苦しさ」など、症状は多様です。

内視鏡検査や画像検査でも構造的な異常が見つからないことから、機能的な障害と説明されることもあります。症状は軽症でも長く続くため、生活の質(QOL)を下げてしまうことがあります。

どんな人に多い?

40〜60代に多く、男女問わず発症しますが、ストレスを抱えやすい方や、胃酸逆流(GERD)の既往がある方はリスクが高い傾向があります。


咽喉頭異常感症の主な症状

代表的な症状と特徴

のどに「何かある」感覚

最も多い訴えがこれです。「つばを飲み込むと気になる」「空気が通りにくい感じがする」といった、実体はないのに存在するように感じる特徴があります。

チクチク・ヒリヒリ感

痛みほど強くはないものの、不快感として続きます。乾燥や逆流性食道炎による刺激で起こることもあります。

声が出しにくい・咳払いが増える

のどの違和感が気になり、無意識の咳払いが増えてしまうことがあります。これがさらなる粘膜刺激となり、症状を悪化させることがあります。


咽喉頭異常感症の原因

考えられる原因を詳しく解説

ストレス・自律神経の乱れ

咽喉頭異常感症にもっとも深く関わるのが自律神経です。ストレスが続くと筋肉の緊張が高まり、のどの周囲(特に咽頭・喉頭)の筋肉が硬くなります。これにより、「締め付けられる感じ」「つまっているような感じ」が出やすくなります。

胃酸逆流(LPRD:咽喉頭逆流症)

胃酸がのどまで上がってくることで粘膜が刺激され、違和感が生じます。症状は軽くても、粘膜への慢性的な刺激が続くことで長期化します。

鼻疾患(後鼻漏)

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎で分泌物がのどへ流れ込むと、違和感を引き起こします。特に後鼻漏(こうびろう)は慢性化しやすく、咽喉頭異常感症の一因になり得ます

声帯周囲筋の過活動

声をよく使う職業(教師・保育士・接客業)では、声帯の周囲の筋肉が緊張しやすく、違和感を感じやすくなります


咽喉頭異常感症の診断方法

診断の流れ

問診で症状のパターンを確認

最初に症状の現れ方(期間・場所・悪化する条件など)を細かく確認します。咽喉頭異常感症は多因子性のため、問診が非常に重要です。

内視鏡検査(ファイバー)でのどを詳しく確認

耳鼻咽喉科では鼻から細いカメラを入れて、咽頭・喉頭・声帯を観察します。器質的な病気(腫瘍、声帯結節、ポリープ)を除外するために必須の検査です。

必要に応じて追加検査

症状に応じて検査を組み合わせます。

胃酸逆流が疑われる場合 胃カメラ24時間pHモニタリング
副鼻腔炎が疑われる場合 CT検査

咽喉頭異常感症の治療法

原因に応じたアプローチ

生活習慣の改善

胃酸逆流が関係する場合、次の対策が有効です。

  • 就寝前3時間は食事を控える
  • 脂っこい食品やアルコールを控える
  • 前かがみの姿勢を避ける

これだけでも症状が改善することがあります。

薬物療法

原因に合わせて薬を選択します。

胃酸逆流 PPI(プロトンポンプ阻害薬)
咽頭の炎症 消炎剤漢方薬(半夏厚朴湯など)
鼻疾患 抗アレルギー薬点鼻薬

漢方薬は咽喉頭異常感症との相性が良く、特に半夏厚朴湯は「気の滞り(気鬱)」を改善する作用があります。

心身的アプローチ

ストレスの影響が大きい場合、下記が有効となります。

  • リラクゼーション
  • 認知行動療法
  • 睡眠改善

必要に応じて精神科・心療内科と連携することもあります。


咽喉頭異常感症は何科を受診すべき?

耳鼻咽喉科が最初の窓口

器質的疾患の除外が最優先

のどの違和感は、まれに腫瘍などの疾患が隠れていることがあります。まずは耳鼻咽喉科で内視鏡検査を行い、重篤な疾患がないかを確認することが重要です。

必要に応じて多科連携

胃酸逆流が強ければ消化器内科、ストレス要因が多ければ心療内科と連携し、総合的に治療します。


まとめ|早めの相談で改善が期待できます

不安を抱えたままにしないでください

耳鼻科でできること

咽喉頭異常感症は、検査で異常が見つからないことから不安が強くなりやすい病気です。しかし、原因を丁寧に探し、生活改善や薬物治療を行うことで多くの患者さんが改善します。

気になる症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。

 

きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。WEB予約やWEB問診に対応した、通いやすさと利便性を兼ね備えたクリニックです。どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修

北村貴裕
きたむら耳鼻咽喉科クリニック院長

略歴

2005年大阪大学医学部医学科卒業
近畿大学耳鼻咽喉科医学部講師、大阪労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長、南堺病院耳鼻咽喉科非常勤医を歴任。
2027年5月きたむら耳鼻咽喉科クリニック開院予定

資格

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医・専門研修指導医
  • 日本耳科学会認定医
  • 厚生労働省認定補聴器適合判定医
  • 難病指定医

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