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鼻副鼻腔腫瘍

頬や額の痛み、違和感・片方だけの鼻血は放置厳禁|鼻副鼻腔腫瘍の早期発見

「最近、片方の鼻だけがずっと詰まっている」「片側からだけ鼻血が出る」といった症状はありませんか? これらは単なる鼻炎や蓄膿症ではなく、鼻副鼻腔腫瘍かもしれません。鼻副鼻腔腫瘍は鼻の奥や周囲の空洞に「できもの」ができる病気のサインである可能性があります。

本記事では、当院のようなクリニックを受診すべき症状の目安から、必要な検査について詳しく解説します。

症状の概要:どのような時にクリニックを受診すべきか

鼻副鼻腔腫瘍には、命に別状はない良性腫瘍(乳頭腫など)と、いわゆる悪性腫瘍(上顎がんなど)の2種類があります。どちらの場合も、初期段階では痛みがないことが多く、自分自身で判断するのは非常に困難です。だからこそ、以下のサインを見逃さないことが重要です。

見逃してはいけない片側性のサイン

片方だけの鼻詰まり・鼻血・頬の腫れ

鼻副鼻腔腫瘍の最大の特徴は、症状が片方だけに現れることです。

  • 片方の鼻だけが常に詰まっている

  • 片方の鼻からだけ、血が混じった鼻水(血性鼻漏)が出る

  • 片方の頬(ほほ)が腫れたり、感覚が鈍かったりする

  • 片方の目だけが突き出たり、物が二重に見えたりする これらの症状が1〜2週間続く場合は、迷わず耳鼻咽喉科を受診してください。

必要な検査:当院で行う初期診断とスクリーニング

嗅裂部・鼻咽腔・副鼻腔入口部ファイバースコピー

診察室では、まず細いカメラ(内視鏡)を鼻から挿入し、鼻腔内の状態を直接観察します。これをと呼びます。通常の鼻鏡(鼻の入り口を広げる器具)では見えない奥の方まで確認でき、腫瘍の有無や粘膜の異常、出血点などを詳細にチェックします。当院のファイバースコープは非常に細く、痛みはほとんどありません。

鼻副鼻腔腫瘍に対する生検

鼻副鼻腔CT

頭部MRI

鑑別疾患:よく似た症状の病気との違い

慢性副鼻腔炎との見分け方

鼻副鼻腔腫瘍と最も間違われやすいのが、慢性副鼻腔炎に伴う鼻ポリープ(鼻茸)です。鼻茸は通常、両側にできることが多く、表面がツルツルしています。一方、腫瘍は片側のみに発生しやすく、表面がゴツゴツしていたり、触れるとすぐに出血したりする特徴があります。これらを見分けるには、専門医による内視鏡観察が不可欠です。

鼻出血を引き起こすその他の疾患:血管腫や乳頭腫といった良性疾患の可能性

「鼻血が出るから即悪性」というわけではありません。鼻の粘膜にある血管の塊(血管腫)や、ウイルス感染などが関与する乳頭腫といった良性の病変でも血が出ることはあります。しかし、これらも放置すると周囲の組織を圧迫したり、一部が悪性化したりすることもあるため、「単なる鼻血」と片付けず、鑑別診断を受けることが大切です。

当院では治療が行えないため、さらなる精査を含めて総合病院や大学病院に紹介します。内視鏡所見、CT検査、MRI検査などもすべて提供しますので、紹介先での再検査の手間を最小限に抑え、スムーズに本格的な治療へと進んでいただける体制を整えています。

よくある質問 (Q&Aコーナー)

Q. 鼻の腫瘍は痛みがありますか?

A. 初期段階では痛みがないことがほとんどです

鼻の腫瘍は、かなり大きく成長して周囲の神経を圧迫したり、骨を壊したりしない限り、痛みが出にくいのが特徴です。「痛くないから大丈夫」と過信せず、鼻詰まりや鼻血などの「違和感」を優先して判断してください。

Q. 悪性の可能性が高い場合、どのようなサインがありますか?

A. 出血の頻度と「しびれ」に注意してください

頻繁に血が混じる、あるいは鼻水の臭いがきつくなるといった症状に加え、歯ぐきの痛みや顔のしびれ、目の動きの悪さ(複視)などが出てきた場合は、悪性の可能性を考慮し、至急の精密検査が必要です。

Q. 検査(内視鏡)は痛いですか?

A. 局所麻酔のスプレーを使用するため、痛みはわずかです

内視鏡検査の前には、鼻の粘膜を収縮させ、感覚を鈍くするスプレー状の麻酔薬を使用します。処置自体は数分で終わりますのでご安心ください。

院長からの一言

早期発見こそが、最善の治療への第一歩です

耳鼻咽喉科医として多くの患者さんを診てきましたが、鼻副鼻腔腫瘍において最も悔やまれるのは「もっと早く来ていただければ」というケースです。この病気は初期症状が風邪や副鼻腔炎に非常によく似ているため、つい市販薬で済ませてしまいがちです。

当院の役割は、地域のかかりつけ医として、その「隠れた重大な病気」を見逃さないストッパーになることだと考えています。当院ですべての治療を完結させることはできませんが、「どこで、どのような治療を受けるのがベストか」を判断し、責任を持って専門の先生へバトンを繋ぎます。

「片方だけの鼻の不調」を感じたら、一人で悩まず、まずは当院のドアを叩いてください。その一歩が、あなたの大切な健康を守る分岐点になるかもしれません。

 

きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。WEB予約やWEB問診に対応した、通いやすさと利便性を兼ね備えたクリニックです。どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修

北村貴裕
きたむら耳鼻咽喉科クリニック院長

略歴

2005年大阪大学医学部医学科卒業
近畿大学耳鼻咽喉科医学部講師、大阪労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長、南堺病院耳鼻咽喉科非常勤医を歴任。
2027年5月きたむら耳鼻咽喉科クリニック開院予定

資格

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医・専門研修指導医
  • 日本耳科学会認定医
  • 厚生労働省認定補聴器適合判定医
  • 難病指定医

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