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補聴器

補聴器:聞こえの喜びを取り戻す

難聴と補聴器の基礎知識

加齢や病気によって聴力が低下すると、単に「音が小さく聞こえる」だけでなく、言葉の聞き取りが不明瞭になります。これを放置すると、会話が億劫になり、ご家族や友人との交流を避ける「社会的孤立」を招く恐れがあります。また、近年の研究では、難聴による脳への刺激不足が、認知機能の低下や認知症の発症リスクを高める大きな要因であることが指摘されています。聞こえにくさを我慢し続けることは、日常生活の質(QOL)を大きく損なうだけでなく、将来的な健康リスクにもつながるのです。

なぜ難聴を放置してはいけないのか?(QOLの維持)

加齢や病気によって聴力が低下すると、単に「音が小さく聞こえる」だけでなく、言葉の聞き取りが不明瞭になります。これを放置すると、会話が億劫になり、ご家族や友人との交流を避ける「社会的孤立」を招く恐れがあります。 また、近年の研究では、難聴による脳への刺激不足が、認知機能の低下や認知症の発症リスクを高める大きな要因であることが指摘されています。聞こえにくさを我慢し続けることは、日常生活の質(QOL)を大きく損なうだけでなく、将来的な健康リスクにもつながるのです。

驚くほど進化した補聴器の仕組み

「補聴器は単に音を大きくするだけの機械」だと思っていませんか? 現代のデジタル補聴器は驚くべき進化を遂げています。会話などの必要な音や声は聞き取れるようにしっかり大きくし、食器が触れ合う音などの雑音はうるさすぎないように即座に制御する高度な技術があります。増幅器(集音器)とは異なり、一人ひとりの聴力データに合わせて言葉の輪郭をはっきりさせる精密な調整が可能なのです。

音は「脳」で聞いている:聴覚リハビリテーションの重要性

’難聴の脳’をトレーニングする

実は、私たちは耳だけで聞いているのではなく、耳から届いた電気信号を「脳」で解析して意味を理解しています。難聴の期間が長くなると、脳が音の刺激に慣れていない状態(難聴の脳)になってしまいます。この状態で急に補聴器で大きな音を入れると、脳はそれを不快な雑音と判断しやすくなります。これを改善するのが聴覚リハビリテーションです。補聴器を常時装用し、少しずつ音の刺激に慣らしていくことで、脳が再び「必要な音」を判別できるようにトレーニングしていきます。いわば、補聴器は脳を変えるための治療でもあるのです。

補聴器を使い始めるタイミング

当院では、以下の条件を満たした場合に補聴器の使用を検討します。

・難聴により、日常生活での会話や仕事に支障が出ている
・難聴による不自由さを改善したいという、ご本人の意思がある
・片耳、または両耳に「軽度難聴」以上の低下が認められる

これらすべてが満たされた場合、補聴器の適応となります。聴力レベルだけでなく、患者様が「生活のどの場面で困っているか」を最優先に判断いたします。

補聴器外来

補聴器適合判定医認定補聴器技能者とのチーム医療

補聴器外来では、専門的な研修を修了した補聴器適合判定医が診療にあたります。
補聴器の選定や細かな設定を行うのは、高度な知識を持つ認定補聴器技能者です。患者様の「一人暮らしなのか、大勢で過ごすことが多いのか」「現役で会議に出席するのか、退職されているのか」といったライフスタイルや、ご予算、操作のしやすさなどを総合的に判断し、最適な一台をチームで提案いたします。

補聴器診療の流れ

初診・問診:生活スタイルを丁寧にヒアリング

まずは、聞こえにくさを感じる場面(テレビの音、会議、騒がしいレストランなど)や、不自由を感じ始めた時期を詳しくお伺いします。個々の生活スタイルは、補聴器の器種選定において最も重要な要素となります。

標準純音聴力検査:難聴の種類と程度を評価

標準純音聴力検査を行い、難聴の種類(伝音性・感音性・混合性)と程度(軽度〜重度)を評価します。必要に応じて、原因疾患を調べるための画像検査(CT・MRI)を追加します。

試聴・貸出:実際の生活環境で効果を実感

補聴器の適応と判断された場合、実際に補聴器を装用していただきます。院内での試聴だけでなく、ご自宅や職場など、普段の生活環境で試していただくための「貸出」を行っています。静かな場所だけでなく、騒がしい場所でどう聞こえるかを体験していただくことが重要です。

調整(フィッティング):聞こえの状態に合わせて微調整

試聴期間中の感想をもとに、音の強さや音質を微調整します。また、補聴器をつけた状態でどれくらい聞こえが改善したかを客観的に評価する補聴器適合判定検査を行います。

定期通院・メンテナンス:快適な聞こえを維持

補聴器は「買って終わり」ではありません。使用状況を確認しながら、脳の慣れに合わせて段階的に出力を上げていきます。また、耳垢の詰まりや補聴器の故障やトラブルをチェックする定期的なメンテナンスが、快適な使用につながります。

補聴器適合判定検査

補聴器適合判定検査は補聴器適合判定指針2010にのっとり行います。

必須検査項目

①語音明瞭度曲線または語音明瞭度の測定

②環境騒音の許容を指標とした適合検査

参考検査項目

③実耳挿入利得の測定

④挿入形イヤホンを用いた音圧レベルでの聴覚閾値・不快レベルの測定

⑤音場での補聴器装用閾値(ファンクショナルゲイン)の測定

⑥補聴器特性図とオージオグラムを用いた利得・装用閾値の算出

⑦雑音を負荷した時の語音明瞭度の測定

⑧質問紙による適合評価

補聴器の種類

耳かけ型補聴器:スタンダードで使いやすい

耳の後ろに本体をかけるタイプです。パワーがあり調整の幅が広いため、軽度から高度難聴まで幅広く対応できます。最近では、非常に小型で目立たないタイプや、電池交換不要の充電式も人気です。

耳あな型補聴器:自然な聞こえで目立ちにくい

耳の穴にすっぽり収まるオーダーメイドタイプです。メガネやマスクの邪魔にならず、耳本来の集音機能(耳のひだの形)を活かせるため、音の方向感が掴みやすいのが特徴です。

ポケット型補聴器:簡単操作で手軽に使える

本体をポケットに入れ、イヤホンで聞くタイプです。本体が大きく操作が簡単なため、細かい指先の動きが苦手な方や、手軽さを求めるご高齢の方に適しています。

よくある質問(Q&A)

Q. 補聴器は一日中つけるべきですか?

基本的には、日中の活動時間は継続して装用することをおすすめします。脳に常に音の刺激を与えることが、聞こえへの適応(リハビリ)を早めるからです。寝る時や入浴時以外は、生活の一部としてお使いいただくのが理想的です。

Q. 片耳だけでも補聴器は必要でしょうか?

難聴の程度や左右差によって異なりますが、一般的には「両耳装用」が望ましいケースが多いです。両耳で聞くことで、音の方向がわかりやすくなり、騒がしい場所での言葉の聞き取りも楽になるため、疲れにくくなるメリットがあります。

院長から一言

「聞こえ」のサポートで、笑顔あふれる毎日を

「聞こえ」は、単なる五感の一つではなく、人と人との心をつなぎ、社会参加を支える大切な感覚です。難聴を放置することは、会話を減らし、知らず知らずのうちに生活の活力を奪ってしまいます。補聴器は、あなたの脳に新しい刺激を届け、大切なご家族やご友人とのコミュニケーションを再生させる医療機器です。当院では、医学的な根拠に基づき、患者様が無理なく、そして楽しく補聴器を使い続けられるよう、全力でサポートいたします。少しでも聞こえに不安を感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。WEB予約やWEB問診に対応した、通いやすさと利便性を兼ね備えたクリニックです。どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修

北村貴裕
きたむら耳鼻咽喉科クリニック院長

略歴

2005年大阪大学医学部医学科卒業
近畿大学耳鼻咽喉科医学部講師、大阪労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長、南堺病院耳鼻咽喉科非常勤医を歴任。
2027年5月きたむら耳鼻咽喉科クリニック開院予定

資格

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医・専門研修指導医
  • 日本耳科学会認定医
  • 厚生労働省認定補聴器適合判定医
  • 難病指定医

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