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聴覚リハビリテーション

聴覚リハビリテーション:補聴器を使いこなし、豊かな会話を取り戻すために

聴力は、私たちが社会とつながるための大切な窓口です。しかし、加齢とともに聴力が低下する老年性難聴(加齢性難聴)は、単に音が小さくなるだけでなく、脳での言葉の理解力にも影響します。当院では、単に補聴器を販売するのではなく、再び「聞こえる喜び」を実感していただくための聴覚リハビリテーション力を入れています。

聴覚リハビリテーションの必要性

老年性難聴(加齢性難聴)と脳への影響

老年性難聴は、耳の奥にある蝸牛の細胞が減少することで起こります。しかし、問題は耳だけではありません。音が脳に届かない状態が長く続くと、脳の「言葉を司る領域」が衰えてしまい、音は聞こえても「何を言っているかわからない」という現象が起こります。これを防ぐには、適切な音を脳に届け、再び音に慣れさせる訓練が必要です。

難聴と認知症の深い関係

近年の研究により、難聴は「修正可能な認知症のリスク要因」の中で最も大きな要因の一つであると、厚生労働省や日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会からも注意喚起がなされています。
なぜ難聴が認知症につながるの?難聴によって音や言葉が脳に届きにくくなると、脳への刺激が減少し、働きが鈍くなります。また、何度も聞き返すことを負担に感じて、人との交流を避けるようになり、孤独感も強まります。その結果、聞き取ることに過度なエネルギーを費やすことになります。記憶や思考に割くための労力を余計に割くことになります。
聴覚リハビリテーションは、認知症予防の観点からも非常に重要です

補聴器を有効活用するためのステップ

補聴器適合検査による精密な調整(フィッティング)

補聴器は眼鏡と違い、着けてすぐに以前と同じように聞こえるわけではありません。当院では、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が推奨する指針に基づき、補聴器適合検査を実施します。これは、補聴器を装用した状態で「どのくらい小さな音が聞こえるか」「言葉がどれだけ正確に聞き取れるか」を客観的に評価する検査です。

言葉の聞き取り力を鍛えるトレーニング

聴覚リハビリテーションの核となるのが、静かな場所だけでなく、騒がしい場所での雑音下での聞き取り練習です。補聴器で拾った音を、脳が「必要な音(話し声)」と「不要な音(雑音)」に仕分ける力を取り戻すには、数ヶ月単位の時間が必要です。言語聴覚士(ST)や認定補聴器技能者と連携し、段階的に音の大きさを上げていくプロセスが不可欠です

当院の専門的なサポート体制

個別カウンセリング

補聴器の操作方法はもちろん、「特定の場面(テレビの音、家族との食卓など)でどう聞こえるか」を細かくヒアリングし、一人ひとりのライフスタイルに合わせたリハビリプログラムを提案します

定期的なメンテナンスと再調整

聴覚リハビリテーションに終わりはありません。耳の状態や生活環境の変化に合わせて、補聴器の調整(微調整)を繰り返すことが、長期的な満足度につながります。補聴器のクリーニングや、聴力の定期検診を通じて、常に最適な「聞こえ」を維持するお手伝いをいたします。

聴覚リハビリテーション Q&A

Q:補聴器を使い始めれば、すぐにテレビの音もよく聞こえますか?

A: 残念ながら、すぐには難しい場合があります。長年、音が不足していた脳にとって、補聴器から入る「クリアな音」は最初はうるさく、響いて聞こえることが多いからです。まずは静かな部屋で数時間使うことから始め、徐々に脳を音に慣らしていく「聴覚リハビリテーション」を行うことで、3ヶ月ほどで自然に聞こえるようになります。

Q:通信販売の集音器と、クリニックで扱う補聴器は何が違うのですか?

A: 補聴器は、厚生労働省から認可を受けた「医療機器」です。個々の難聴の型(高い音が聞こえにくい、低い音が聞こえにくい等)に合わせて、特定の周波数ごとに音を増幅・圧縮する精密な調整が可能です。一方、集音器は音を一律に大きくするだけのものが多く、かえって耳を痛めたり、言葉の聞き取りが改善しなかったりすることがあります。

院長からのメッセージ

「聞き返すのが申し訳ないから、なんとなくやり過ごしてしまう」 そんなお悩みを抱えて当院を訪れる患者様は少なくありません。難聴は、単なる加齢現象ではなく、あなたのQOL(生活の質)を左右する重要な課題です。

聴覚リハビリテーションは、根気が必要な作業かもしれません。しかし、再びご家族との会話を楽しみ、趣味の集まりに参加できるようになることは、脳の若々しさを保ち、人生を豊かにすることに直結します。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の認定専門医、補聴器適合判定医として、医学的根拠に基づいた「聞こえの再構築」を全力でサポートいたします少しでも不安を感じたら、まずは当院の門を叩いてみてください。一緒に、より良い聞こえの未来を考えていきましょう。

 

きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。WEB予約やWEB問診に対応した、通いやすさと利便性を兼ね備えたクリニックです。どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修

北村貴裕
きたむら耳鼻咽喉科クリニック院長

略歴

2005年大阪大学医学部医学科卒業
近畿大学耳鼻咽喉科医学部講師、大阪労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長、南堺病院耳鼻咽喉科非常勤医を歴任。
2027年5月きたむら耳鼻咽喉科クリニック開院予定

資格

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医・専門研修指導医
  • 日本耳科学会認定医
  • 厚生労働省認定補聴器適合判定医
  • 難病指定医

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