急性咽頭炎
急性咽頭炎とは|症状・原因・治療を耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医がわかりやすく解説
急性咽頭炎とは
急性咽頭炎は、咽頭(のどの奥)に急性の炎症が起きる病気です。原因と特徴を解説します。
急性咽頭炎の主な原因
ウイルス感染が最も多い原因
原因の多くは風邪ウイルスによるウイルス感染で、特にライノウイルスやアデノウイルス、コロナウイルスが代表的です。ウイルス感染の場合、強い痛みがあっても抗生剤(抗菌薬)が効かない点が特徴です。いわゆるのど風邪というのはウイルス性の急性咽頭炎のことを指します。
細菌感染による急性咽頭炎
ウイルスより頻度は低いものの、A群β溶連菌などの細菌が原因となる場合があります。細菌感染の急性咽頭炎では、38〜39℃の発熱、強い咽頭痛、扁桃の白苔などが現れることがあります。細菌が疑われる場合は迅速検査を行い、必要に応じて抗生剤(抗菌薬)を使用します。
急性咽頭炎の症状
急性咽頭炎の代表的な症状について解説します。
代表的な症状
のどの痛み・発熱・声枯れ
急性咽頭炎の中心となる症状はのどの痛みです。食べ物を飲み込むときに痛む嚥下痛(えんげつう)が特徴的で、ウイルス性では発熱は軽度ですが、細菌感染では高熱となることがあります。声帯付近の炎症により、声枯れ(嗄声)を伴うこともあります。
咽頭浮腫によるつかえ感
炎症によって咽頭粘膜がむくむ状態を咽頭浮腫(いんとうふしゅ)といいます。のどが狭く感じたり、「つまる」「息がしにくい」と感じたりすることがあります。浮腫を軽減させるために副腎皮質ステロイドなどを使用する場合もあります。
耳鼻咽喉科での診断方法
視診と内視鏡検査
咽頭の状態を内視鏡で詳細に確認
耳鼻咽喉科では、咽頭の奥まで観察できる内視鏡(ファイバースコープ)を用いて診察します。これにより、炎症の範囲、白苔の有無、喉頭の腫れまで詳しく確認できます。肉眼だけでは見えにくい部位も確認できるため、正確な診断につながります。
必要に応じた検査
溶連菌など細菌感染を調べる検査
細菌感染が疑われる場合には、咽頭ぬぐい液を用いた迅速細菌検査を行います。特に溶連菌感染症は早期治療が重要で、抗生剤の選択にも役立ちます。
急性咽頭炎の治療
ウイルス性咽頭炎の治療
ウイルス感染が原因の場合、抗生剤(抗菌薬)は効果がありません。治療は以下のような、症状を改善させる治療がメインになります。
- のどの痛みを抑える鎮痛薬
- 炎症を抑える消炎薬
- のどの乾燥を防ぐ吸入
細菌性咽頭炎の治療
適切な抗生剤の使用
細菌感染と診断された場合には、原因菌に対し効果のある抗生剤(抗菌薬)を使用します。適切な薬を選択し、指示通りの期間内服することが重要です。途中で止めてしまうと、症状の再発や耐性菌の問題につながることがあります。
急性咽頭炎になったときの注意点
自宅でのケア方法
急性咽頭炎の回復を早めるためには、次のようなケアが効果的です。
- 加湿をしてのどの乾燥を防ぐ
- 水分をしっかりとる
- 刺激物(アルコール・香辛料)を避ける
- よく寝る
受診した方がよい症状
次のような場合には、早めの耳鼻咽喉科受診をおすすめします。
- 38.5℃以上の発熱が続く
- のどの腫れや痛みが強い
- 息がしにくい
- 飲食がほとんどできない
- 口が開きにくい
特に小児では症状が急激に悪化することがあるため注意が必要です。
急性咽頭炎は早めの治療で改善します
耳鼻咽喉科での診療がおすすめ
重症化を防ぎ、適切な治療につながる
急性咽頭炎は多くが軽症ですが、細菌感染や強い咽頭浮腫がある場合は重症化することがあります。当院では、内視鏡による正確な診断、細菌検査、状況に応じた抗生剤治療など、専門的な診療を受けることができます。のどの痛みが強い場合や症状が長引く場合は、早めに受診してください。
きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。
