咽頭異物
咽頭異物とは
咽頭異物とは、異物が咽頭に引っかかった状態を指します。ここでは、咽頭の構造と、異物が引っかかりやすい場所について解説します。
咽頭のどこに異物が引っかかるのか
咽頭は、鼻の奥から喉頭まで続く通路で、食べ物と空気が通る大切な部位です。魚骨、食べ物の切れ端、薬のPTPシートなどがこの部分に引っかかると咽頭異物と呼ばれます。
異物は、扁桃腺を中心とした中咽頭や、食べ物の通り道である下咽頭に引っかかりやすい特徴があります。
咽頭異物の主な原因
咽頭異物の原因は様々ですが、ここでは主な原因について解説します。
魚の骨・食べ物による異物
最も多いのが魚骨です。特にサンマ・アジ・鮭などの細くて硬い骨は粘膜に刺さりやすく、痛みや違和感が強く出ます。
揚げ物の衣、硬い野菜片などの食物片が引っかかるケースもあります。
薬の錠剤のパッケージ(PTPシート)
高齢者に多く、PTPシートに貼りつくことで痛みや違和感が出ます。
特に大きめの錠剤や、口腔内が乾燥しているときに起こりやすくなります。
子どもの誤飲
小児では、小さなおもちゃ、紙片、ビニールなどが喉に入り込む事故が起こることがあります。
小児の咽頭異物は緊急性が高いため、違和感や咳が続く場合はすぐに受診してください。
咽頭異物の症状
咽頭異物の主な症状について解説します。
痛み・違和感
最も多い症状は「刺さるような痛み」「飲み込むときの違和感」です。
異物が小さくても粘膜に触れるため、痛みが強く出ることがあります。
飲み込みにくさ(嚥下困難)
異物が大きい場合や炎症を起こした場合には、飲み込みにくさ、つかえ感が出ることがあります。
咳・むせ・吐き気
下咽頭に異物があると咳反射が起こり、むせたり、えずいたりすることがあります。
咽頭異物が疑われたときに“やってはいけないこと”
咽頭異物が疑われる際に、状態を悪化させてしまう行動について解説します。
無理に飲み込んで流そうとする
ご飯やパンを「無理に飲み込んで流す」方法は、かえって粘膜を傷つけたり、異物が深く刺さる原因になります。
指を入れて取ろうとする
異物が奥に押し込まれ、状態が悪化することがあります。
放置して様子を見る
鋭利な異物(魚骨など)は、粘膜を傷つけて感染を起こすことがあるため、痛みや違和感が続く場合は受診が必要です。
耳鼻咽喉科で行う診断方法
耳鼻咽喉科では、どのような方法で咽頭異物の診断を行うのかを解説します。
ファイバースコープ(内視鏡)による確認
耳鼻咽喉科では、細い内視鏡(ファイバースコープ)を用いて喉の奥まで直接確認します。
肉眼で見えない下咽頭の奥まで観察でき、異物の有無が正確に分かります。
X線検査(レントゲン)、CT検査
骨の種類によってはレントゲンやCT検査で写らないこともありますが、金属・硬い魚骨などは検出できる場合があります。
炎症・腫れのチェック
異物が取れた後も炎症が残っている場合には、咽頭痛が続くことがあります。必要に応じて消炎薬を処方します。
咽頭異物の治療方法
咽頭異物の治療法について解説します。
口腔内を直接観察し、摘出
口を開けてもらって、異物を摘出いたします。
内視鏡下での摘出
異物を内視鏡で見て、専用の鉗子(かんし)を使って摘出します。
きたむら耳鼻咽喉科クリニックでは、専用の鉗子がないため、処置ができません。病院などでの摘出をおすすめいたします。
全身麻酔下での摘出
内視鏡下に観察ができる場合でも、処置中にじっとできないお子様や、えずきが強くて処置が安全に行えない場合などには全身麻酔下で摘出する場合があります。すみやかに病院を紹介いたします。
取れた後のアフターケア
魚骨などで粘膜が傷ついた場合、以下の治療を行うことがあります。
- 炎症を抑える薬(消炎鎮痛薬)
- 感染予防の抗生剤
- のどの粘膜を保護する薬
数日で改善することが多いです。
受診の目安:こんな症状があればすぐに耳鼻咽喉科へ
咽頭異物が疑われる場合、どのような症状があれば受診すべきかの目安を解説します。
痛み・違和感が数時間続く
異物が残っている可能性があります。
咳込みが激しい・呼吸が苦しい
下咽頭や気道付近の異物の可能性があり、緊急性があります。
発熱や強い咽頭痛が出てきた
粘膜に炎症が起きているサインです。
まとめ:咽頭異物は専門的な処置が必要です
魚骨や薬のシートなどが喉に引っかかったと感じた場合、
自己判断で無理に飲み込まず、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
痛みが続く場合も、専門医が適切に治療しますので安心してご相談ください。
きたむら耳鼻咽喉科クリニックは堺市東区、南海高野線初芝駅から徒歩2分の好立地、モール共用の駐車場、駐輪場を完備しています。
